ローランドてんかんは、薬なしでも自然治癒することもあるてんかんです

ローランドてんかんは、薬なしでも自然治癒することもあるてんかんです

ローランドてんかん(中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん、BECT)は子供が発症するてんかんの中でも最も良性のてんかんです。

メイのように発作の頻度が高い子もいますが、多くのお子さんは特に治療しなくても発作の頻度は少なくて年に数回程度のようです。

そのため、抗てんかん薬を飲むことのリスクを考え、薬を飲まずに自然に時期が来て治る(自然治癒する)のを待つケースも多いそうです。

確かに抗てんかん薬を飲むと副作用で眠気が出たり、時には心電図QT延長のような危険な副作用が出ることもありますものね。

ローランドてんかんは、思春期以降に自然に発作が起こらなくなり、やがて脳波も正常になっていって治ることがほとんどです。

メイは抗てんかん薬をきちんと飲んでいても小学時代は頻繁に発作が起こったので、ある時てんかん外来で主治医に「メイのは重症なのですか?」と質問してみました。

するとてんかん専門医である主治医は「いいえ、別に?」とのことでした。ローランドてんかんは発作の頻度が低い子が多いとはいえ、発作がよく起こるからといって重症というわけでもないそうです。

確かに主治医がおっしゃったとおり、すでに病気のピークの時期は過ぎて脳波も改善してきています。

ローランドてんかんの発作は寝入りばなや朝起きる前など浅い眠りの時に起こり、口や腕、脚などがピクピク・ガクガクとけいれんします。

また、よだれも出ます。メイは発作中は意識があるのですがどうしてもしゃべることができず、発作中は「あ・あ・あ…」と声が出ることもありました。

少し大きめの発作があった後は、しばらくぼんやりして呂律が回らないことや頭痛がひどいこともありました。

寝ていたのに突然目が覚めてこのような発作が起きるわけなので、本人はビックリしますし周囲の家族もビックリしてしまいます。

メイは小学校卒業まで、2つ下の妹と同じ部屋で2段ベッドで寝ていましたから。妹は何度か驚いたと思います。

いずれ自然に治るとはいえ、メイのようにわりとしょっちゅう発作が起こる場合は副作用があるとしても抗てんかん薬を飲んだほうがいいと思います。

そして小さな発作がごく稀にしか起こらないお子さんは、抗てんかん薬を飲まずに自然に治る日が来るのを待った方がいいかもしれません。

いったん抗てんかん薬を飲み始めると病院へもけっこう通わなければいけませんし、血液検査も受けなければいけませんから。

また「中学生ぐらいで治るお子さんが多い」と主治医はおっしゃいましたが、中学生ぐらいになってから新たにローランドてんかんを発症するお子さんもいるそうです。

そうなると当然、治る時期は遅れますが、診断が間違いなければきっと時間が解決してくれるはずです。